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モバイルバッテリー新ルール、航空12社の対応を全部調べてわかったこと

2026年4月24日から始まるモバイルバッテリーの機内持ち込み新ルール。速報記事では「何が変わるのか」を整理しましたが、「じゃあ航空会社ごとに対応の差はあるの?」という疑問が残りますよね。

そこで、主要12社の公式サイトを一通り巡回して調べてみました。結論から言うと、ルールそのものに差はありません。ただ、告知の手厚さや梱包方法の説明には温度差がありました。

フリーライターが出張時などに飛行機に持ち込めるバッテリーは何を何個なのか。きちんと理解しておきたいポイントなので、追い記事を書きました。

調べた航空会社

JAL、ANA、Peach、ジェットスター・ジャパン、ZIPAIR、スカイマーク、AIRDO、ソラシドエア、スターフライヤーの9社に加え、リージョナル航空としてJ-AIR、ANAウイングス、JTAの3社。合計12社です。

全社が定期航空協会のプレスリリースに準拠している

今回のルール変更は国土交通省の告示改正、つまり国の規制です。航空会社が独自に決めたものではないので、核心部分はどの会社に乗っても同じです。

定期航空協会がプレスリリースを出しており、各社はこれに沿った告知を行っています。

改めて整理すると、4月24日から新しく加わるのは以下の3点。

  1. 持ち込みは合計2個まで(160Wh以下)
  2. 機内電源からモバイルバッテリーへの充電禁止
  3. モバイルバッテリーから他の電子機器への充電禁止

このルールの前に、2025年7月8日からすでに適用されていたルールもあります。混同しやすいので表にまとめておきます。

適用時期ルールの内容
2025年7月8日~預け荷物への収納禁止/160Wh超の持ち込み禁止/ショート防止措置の義務化/頭上の収納棚への収納禁止
2026年4月24日~個数制限(2個まで)/機内でのバッテリー充電禁止/機内でのバッテリーからの給電禁止

座席のUSBポートやコンセントからスマートフォンを直接充電することは、引き続きOKです。禁止されるのはあくまで「モバイルバッテリーの充電」と「モバイルバッテリーからの給電」だけです。

なお、デジカメなどのバッテリーについては「予備リチウムイオン電池」の取り扱いになり、国交省のプレスリリースでも下図のような規定があります。

フリーライターが持ち運ぶようなモバイルバッテリーは100Whのようなサイズがないと過程すれば、100Whを超す予備電池ですら2個持っていけます。デジカメのバッテリー程度だと、個数制限のない100Wh未満の電池になるのでまったく問題はありませんし、意識することはないでしょう。大型ドローンのバッテリーとかだと、100Whを超えるものがあるかもしれませんが。

規制強化の背景と経緯

ここ数年、世界中で航空機内のリチウム電池火災が増えています。直接のきっかけになったのは、2025年1月に韓国・釜山で起きたエアプサン機の火災事故でした。収納棚に置かれたモバイルバッテリーが発火して機体が炎上し、176人が緊急脱出しています。

日本でも2025年10月にANA便(那覇→羽田)でモバイルバッテリーの発煙事故がありました。こうした事例を受けてICAO(国際民間航空機関)が2026年3月27日に国際基準を緊急改訂し、日本では4月14日に国土交通省が正式発表、4月24日施行という流れになっています。

時期出来事
2025年1月エアプサン機内火災(韓国・釜山)
2025年7月8日第一段階ルール適用(収納棚への収納禁止など)
2025年10月ANA便で発煙事故(那覇→羽田)
2026年3月27日ICAO理事会で緊急改訂を承認
2026年4月14日国土交通省が正式発表
2026年4月24日新ルール施行

国土交通省のプレスリリースはこちらから確認できます。

各社の告知ページ一覧

12社分の告知状況を表にまとめました。4月15日時点の確認結果です。

航空会社カテゴリ告知ページの有無備考
JALFSC○(3/30付早期に公開。梱包方法の記載あり
ANAFSC○(4/14付
PeachLCCトップページにリンクあり。独立した告知ページのURLは不安定
ジェットスターLCC4/24専用ページ未確認。既存ページが最新情報
ZIPAIRLCC○(3/31付告知ページは4/15時点で403。梱包ルールは手荷物制限ページに記載
スカイマークその他×4/15時点で新ルール専用ページ未確認
AIRDOその他○(4/14付定期航空協会準拠の簡潔な告知
ソラシドエアその他○(4/14付定期航空協会準拠
スターフライヤーその他○(4/14付定期航空協会準拠
J-AIRリージョナル×(JAL準拠)手荷物ルールはJALサイトに誘導
ANAウイングスリージョナル×(ANA準拠)旅客向け案内はANA本体サイトで確認
JTAリージョナル○(4/14付リージョナル3社で唯一の独自ページ

AIRDO・ソラシドエア・スターフライヤーの3社は、4月14日に足並みを揃えて告知を出しています。いずれも定期航空協会のプレスリリースと連動した統一形式です。

なお、ANAは4月15日にウェブサイトの大規模リニューアルを実施しており、パラメーターなしのURLだと404になります。パラメーター付きのURLであれば閲覧できることを確認済みです。

梱包ルール:国内各社に具体的な指定がほとんどない

個人的に一番気になったのがここです。

新ルールでは「ショート防止のため端子を保護すること」が義務づけられていますが、具体的に何をすればいいかの説明が各社とも手薄です。定期航空協会のプレスリリースの範囲では「端子保護をしてください」までしか書かれていないので、各社の告知もそこで止まっている感じですね。

たとえばANAは「端子部分をテープで保護、もしくはビニール袋に入れて絶縁処理を実施してください」と書いていて、これでも具体的なほう。AIRDO・スターフライヤーなどは国交省の通達を参照する形にとどまっています。

唯一、具体的な梱包方法を例示しているのがZIPAIRの手荷物制限ページです。

ZIPAIRの手荷物制限ページ

このページでは3つの方法が案内されています。

  • ビニール袋にモバイルバッテリーを1つずつ保管する
  • 端子に絶縁テープを貼り付ける
  • 端子をキャップで保護する

もともとはソウル発便向けの案内ですが、梱包のやり方としてはどの航空会社に乗る場合でも参考になります。「ジップロック」「特定ブランドの袋」といった銘柄指定をしている航空会社は12社中ゼロでした。一般的なビニール袋やテープで十分ということですね。

USBの端子につけるキャップとしては、以下のような製品があります。安価に保護するのであれば、こうした製品で保護しておくのもいいかもしれませんね。

機内持ち込み時の申告方法は、各社とも明示されていない

もうひとつ気になったのが、申告方法に関する案内がどの航空会社からも出ていない点です。

「カウンターで申告するのか」「アプリで事前申告するのか」「書面の提出が必要なのか」──4月15日の時点では、12社すべてで具体的な手順の案内が見当たりませんでした。

これまでは100Wh超〜160Whの大容量バッテリーについてチェックインカウンターで確認を求められることがありましたが、新ルールでの運用がどうなるかは今のところ不透明です。施行日の4月24日以降に各社の対応が固まってくるのかもしれません。

まとめ:ルールは横並び、情報の手厚さに差がある

ポイントを整理しておきます。

核心ルールは全社同じ。 160Wh以下・2個まで・預入不可・機内充電禁止。これはどの航空会社に乗っても変わりません。

梱包方法の具体的な案内は各社とも手薄。 ZIPAIRの手荷物制限ページが最も参考になります。ビニール袋に個別に入れるか、端子にテープを貼るか、キャップで保護するか。このいずれかをやっておけば問題ないでしょう。

申告方法は未整備。 施行日以降の運用に注目です。

速報記事のほうでルールの詳細(Wh計算や予備電池との組み合わせ表など)はまとめてあるので、合わせてチェックしてみてください。

モバイルバッテリーの機内持込みルールが変わります【2026年4月24日から】

参考リンク


調査日: 2026年4月15日。各社の告知ページは随時更新される可能性があります。最新情報は各航空会社の公式サイトでご確認ください。

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