Claude Codeを使い始めると、早い段階でこんな疑問にぶつかります。「設定ファイルがいくつかあるらしいけど、何をどこに書けばいいの?」
グローバルのCLAUDE.md、プロジェクトのCLAUDE.md、各フォルダのSKILL.md。それぞれが何のためにあって、何を書くべきなのか。最初はなかなか整理がつきません。
この記事では、3つのファイルを「憲法・法律・条例」に例えながら整理します。ライター向けの実例も交えるので、「自分だったらどう使うか」がイメージしやすくなると思います。
まず、ファイルの場所だけ把握しておく
Windowsの場合、主要な設定ファイルは3か所にあります。
| ファイル | 場所 |
|---|---|
| グローバルのCLAUDE.md(この1ファイルのみ) | C:\Users\ユーザー名\.claude\CLAUDE.md |
| プロジェクトのCLAUDE.md(この1ファイルのみ) | Claude Code起動時に指定する作業フォルダの直下 |
| SKILL.md(複数のSKILL.mdを読める) | 作業フォルダの配下にある、各テーマフォルダの中 |
場所の話はこれだけ知っておけば十分です。大事なのは「何をどこに書くか」なので、次からその話をします。
「憲法・法律・条例」で考えると整理できる
この3階層、私は法体系に似ていると思っています。
グローバルのCLAUDE.md = 憲法
グローバルのCLAUDE.mdは、すべての作業に共通して適用されます。書く内容は「自分が何者か」「Claudeにどう接してほしいか」。どのプロジェクトを開いていても、ここに書いたことは常に効いています。
憲法に似ているのは「普遍性」の部分です。最も根本的なルールが書いてある場所なのに、日常的にほぼ意識しない。空気のように全体の土台になっているファイルです。
プロジェクトのCLAUDE.md = 法律
プロジェクトのCLAUDE.mdは、特定のフォルダの中だけで適用されます。「このプロジェクトではどう動くか」を書く場所です。
法律らしいのは、「特別に意識するほどではないけれど、自然と守りたいと思うもの」という感覚です。作業中にわざわざ開いて読み返すことは少ない。でも、そこに書いてある方針に沿ってClaude Codeが動いているのは確かに感じます。
SKILL.md(各フォルダ内)= 条例
各フォルダに置くSKILL.mdは、そのフォルダ内だけに効くルールです。「この作業は、こういう手順でやる」という具体的な内容を書きます。
条例らしいのは「最も強く意識される」という点です。適用範囲は狭いけれど、日々の仕事で最もよく参照するのがここ。
重要度でいえば、憲法(グローバルCLAUDE.md)が一番上です。でも作業中に意識するのは、条例(SKILL.md)が一番多い。重要度と意識される頻度が、ちょうど逆になっているんですよね。
ライターだったら、こう使い分ける
Claude Codeをあまり使っていない方であれば、僕が憲法だの法律だの言っても、結局自分の環境でどう切り分ければいいんじゃ!という疑問は浮かぶことと思います。そこで、ライターとして憲法・法律・条令をどのように使い分けているかの実例を挙げてみますね。
グローバルのCLAUDE.md(憲法)
グローバルのCLAUDE.mdは、ライター仕事に限らず、Claude Codeで行うあらゆる作業に共通する理念のようなものを書くことになります。したがって、例えば以下のような内容を記しておきます。
- 自分の名前・職業・拠点などのプロフィール
- Claudeの応答姿勢(推測で語らない、ユーザーに追従しない、など)
- 応答言語(日本語で返す)
「自分はこういう人間で、こういう接し方をしてほしい」という情報をまとめています。どのプロジェクトでも共通して使うものだけ書くのが基本方針です。
プロジェクトのCLAUDE.md(法律)
プロジェクトのCLAUDE.mdは、大きな作業区分けの中で共通した事柄を書いていきます。僕の場合だと、「ライター仕事」「ブログ執筆」「イベント開催」「家業手伝い」などの分け方になりますね。仕事のジャンルごとに、大切にしている共通ポイントがあるのではないでしょうかね。そういうことをまとめていきます。
ライター仕事に関するプロジェクトのCLAUDE.mdには、以下のようなことを書いています。
- 統計データを書くときは根拠となるURLも一緒に出す
- 文章はHitonamiルール(AIっぽさを消す独自ルール)を適用して書く
- 下書きの保存先フォルダのルール
特定クライアント向けの細かい指定はここには書かず、どのクライアントにも共通する作業の姿勢を置いています。
SKILL.md(条例)
ライター仕事の場合は、条例にあたる部分のSKILL.mdで、クライアントごとのポイントをまとめます。
- SKILL.mdの活用シーン(どんな指示のときにこのファイルを使うか。指示内に特定のクライアントの指定があった場合など)
- クライアントごとのトンマナ(語尾の統一方法、句読点の使い方など)
- 記事の構成パターン(インタビュー記事ならこの順番で、など)
- そのクライアント固有の注意事項
- 生成した文章案をどこに下書きデータファイルとして出力するか
クライアントが変わると、文体も構成のルールも丸ごと変わります。それぞれのクライアントフォルダにSKILL.mdを置いて、案件ごとの「条例」として管理しています。これが一番よく参照するファイルです。
また、クライアント事にわけるだけでなく、お客様によっては活用できる「記事の内容をもとに画像生成AIに見出しを作らせる際、必要なプロンプトを作ってもらうSKILL」「記事のSEO関連情報を一括で出力してもらうSKILL」など、様々なお客様の仕事でつかえる共通機能もSKILLとして活用できます。
最初から整理しようとしなくていい
僕の場合はやることを区分けできているので、2段階のCLAUDE.mdとSKILL.md群を活用してClaude Codeに命令を出せています。
「どこに何を書くか」を最初から完璧に決める必要はありません。
最初はClaude Codeにさせることも少ないでしょうし、グローバルのCLAUDE.mdに全部書いてしまっても大丈夫です。使いながら「あ、これはSKILL.mdに分けたほうがよかった」と気づいていくのが、実際のところ自然な流れです。そうした分割は、いつどういうタイミングで決めればいいか?それはClaude自身に聞いてみたらいいですよ。
また、憲法・法律・条例という3つの枠を知っておくだけで、分けるタイミングが来たとき迷わなくなります。それだけで、最初に覚えておく価値はあると思っています。
この記事の「憲法・法律・条例」の例えで、日常の作業中に最もよく意識される(参照される)とされているのはどれか?